<中日3-5広島>◇24日◇ナゴヤドーム
これが、広島の強さだ。3点のハンディなど、高いハードルではない。勝負弱かった昨季までの打線とは違う。4位中日との3連戦初戦を制して、初のCS進出が目前となった。
野村謙二郎監督(47)に迷いはなかった。1点を追う7回。左腕三瀬がマウンドに上がると、2安打の木村に代えて、右打者の小窪を先頭で送り出す。三塁打で好機を演出。1死三塁。中日も勝負をかけた。浅尾がマウンドに上がった。2死三塁とチャンスはついえたかに見えた。打席は丸佳浩外野手(24)だ。ここ5試合で13打数1安打と苦しみ、前日23日巨人戦でケガ以外では今季初のスタメン落ち。不振を極めるリードオフマンに、野村監督は試合中にカツを入れた。「今は何をしても打てんのだから、開き直れ」。1ボール2ストライクからの4球目だった。浮いてきたフォークを逆らわずに流し打ち。滞空時間の長い打球は、同点の適時三塁打となった。
丸
久々にいい手応えだった。この打席だけ、内容がよかった。
待望の一打が出ると、後も続く。菊池涼介内野手(23)は146キロ直球をセンター返し。「丸が打って同点で、もう1本ほしかった」と、決勝打に胸を張った。丸と菊池、今季の規定打席をクリアしている同学年の2人が、今季27度目の逆転勝利の立役者となった。
クリンチナンバーは、ついに2だ。野村監督は「(王手は)分かっている。0-3からひっくり返したのは、自信にしてほしい。僕は黙って、心の中で『おまえらがやるだけだ』と思っている」と、どっしりベンチに腰を据え指揮を握る。今日25日に勝てば16年ぶりAクラス、3位以上が確定する。待ちに待った瞬間が、今日にも訪れる。【鎌田真一郎】



