40年ぶりの日本一連覇を目指す巨人が、調整ペースを「レッドゾーン」に入れた。9日、川崎市のジャイアンツ球場で全体練習を実施。冒頭に、原辰徳監督(55)が「ここから、あと7つ勝つ!」と3度も繰り返す訓示を行った。今季初となる非公開練習を行うなど、本気モードの2時間を過ごした。

 身ぶりを交え、言葉に力を宿した。原監督の訓示は5分間に及んだ。聞き入る選手、スタッフの輪に緊張がみなぎっていった。

 原監督

 去年より、今年の方が強い。でも去年の方が成績がいい(今季84勝、昨季86勝)。いかに勝つことが難しいかが表れている。今年強かったのは、個々がコンディションを整え、最高のパフォーマンスを出したから。そして自己犠牲の精神が浸透しているから。あと7つ勝つことに集中していけ!

 「7つ」とは当然、CSファイナルステージの3勝、日本シリーズ4勝で到達する日本一を指している。現実を冷静に直視させ、その上で目標を明確にさせる。だから「7つ勝つ」を3回も繰り返した。

 練習内容も実に濃かった。バッテリーと内野陣が室内練習場にこもり、今季初めてとなる非公開練習を行った。原監督は「しっかり確認しておかないと、いざという時にできないから」と説明。年に1度あるかないかの、高度なサインプレーをチェックした可能性が極めて高い。その後、坂本だけを残し、約1時間のマンツーマン指導を敢行。「レギュラーは、普段試合に出ているから時間がね」と、シーズン終盤に調子を落とした“枢軸”のために時間を割いた。

 仕事人の谷を約2カ月ぶりに合流させ、ギリギリまでベストの用兵を探る。「目標がハッキリしたわけですから」と原監督。死角をなくして、年初に立てた「日本一連覇」の満願を成就させる。【宮下敬至】