オリックス金子千尋投手(29)が今季最終登板で、沢村賞受賞基準の全項目クリアを目指す。勝率、奪三振数など7項目のうち到達していないのは15勝のみ。沢村賞は総合力が必要とされる、まさしくエースの代名詞。楽天田中の受賞が決定的な状況だが、全項目の基準を満たすことにこだわりをみせた。

 「調子の波が少なく投げられた。せっかくなので満たしておきたい。トータルなので。毎年候補に入れるようになれればいいですね。(今季は)前例のないすごい投手がいるので僕ではないですけど」

 残り1試合の登板を残し、奪三振王のタイトルはすでに当確。田中のタイトル総なめを阻止した。陰に隠れても、充実のシーズンを白星で気持ちよく締めくくる。

 ◆沢村賞受賞基準

 沢村栄治氏のような先発完投型の投手が対象となるよう、次の7項目が基準となる。<1>登板数25試合<2>完投数10試合<3>勝利数15勝<4>勝率6割<5>投球回数200イニング<6>奪三振150個<7>防御率2・50以下。金子は15勝すれば、すべての基準をクリア。なお、2人の同時受賞は66年の阪神村山、巨人堀内と03年阪神井川、ダイエー斉藤の2度のみ。