クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ(3試合制)は明日12日に開幕する。パ・リーグは2位西武が3位ロッテと西武ドームで対戦する。西武渡辺久信監督(48)は10日、第1戦に先発する岸孝之投手(28)への信頼を口にした。ファーストステージの勝者はセが16日、パが17日から始まるファイナルステージ(6試合制)に進み、リーグ優勝した巨人、楽天と日本シリーズ進出を懸けて戦う。

 初戦はエースと心中だ!

 西武は第1戦に岸が先発する。渡辺監督は投手起用について「シーズン終盤から短期決戦の戦い方だったから、CSも同じ。先発を早め早めに代えるけど、岸だけは特別。いかせると思う」と話した。8連勝で締めたレギュラーシーズン同様、早めの継投で勝機を見いだしていくが、信頼する岸には試合終盤まで任せる方針を示した。

 “第2先発”のコマは豊富だ。先発が早めに崩れた場合、今季11勝の野上、8勝の十亀、新人増田らがロングリリーフ要員として待機する。だが、1本立ちした岸には考えていない。今年初めて開幕投手を務めた岸は序盤2勝5敗と苦しんだが、9連勝と持ち直した。「前半が悪かったので、取り返そうという気持ちしかない。粘って粘りたい」と意気込んだ。

 ロッテとは10年のCSファーストステージ第2戦で先発。7回3失点で勝ち投手の権利を得て降板したが、救援陣が打たれて逆転負け。3位から勝ち上がったロッテが日本一となり“下克上”の踏み台にされた。「CSで失敗した反省も生かして、先に点をやらないようにしたい」。全体練習が再開されたこの日、本番を想定して30球のブルペン投球を行った。

 岸は先発、救援とフル回転した08年日本シリーズではMVPを獲得した。短期決戦の適性はあり、渡辺監督は初戦の重圧に耐え、チームを勝ちに導く力があると判断。短期決戦の流れを呼び込むエースの仕事を岸に託す。【柴田猛夫】