ソフトバンク内川聖一外野手(31)と長谷川勇也外野手(28)が、小久保裕紀新監督(42)率いる日本代表の初陣となる11月台湾遠征(8~10日)の候補選手にリストアップされていることが10日、分かった。同遠征は26歳以下の若手が中心となるが、ソフトバンクは主力級も惜しまぬ協力的な姿勢で、小久保ジャパンを“全面バックアップ”していく。

 

 ソフトバンクの主力2選手が、小久保ジャパンの初陣に参戦する可能性が出てきた。11月の台湾遠征に関しては、日本野球機構(NPB)が1球団10人ほどを代表候補としてリストアップ。それに対して各球団が故障など選手の現状を報告した。現在は小久保新監督を中心に最終的な絞り込みが行われているが、そこに内川と長谷川も含まれていることが判明した。

 今回、日の丸を背負うメンバーの多くが26歳以下の若手となりそう。実際に日本ハムから24歳の中田や、19歳の大谷がリストアップされている。ただ数人は「オーバーエージ枠」として選出されるもよう。ソフトバンクは小久保監督が昨年まで在籍した古巣だけに、内川や長谷川と言った主力級も候補選手に含むことで、全面的な協力姿勢を示した格好となった。

 内川の日本代表での実績は申し分ない。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に09年第2回大会から2大会連続出場。今年の準決勝プエルトリコ戦では痛恨の走塁ミスを犯し「4年後にもう1回、内川が必要と言われるような選手になりたい」と、代表復帰に意欲を示していた。長谷川は代表歴はないが、今季は198安打を放つなど史上6人目のシーズン200安打にあと1歩まで迫るなど急成長。リーグ首位打者と最多安打はほぼ確実で、代表入りなら貴重な戦力となるはずだ。

 今季は5年ぶりBクラスの4位で終了。クライマックスシリーズ進出チームに比べ、主力を派遣しやすい一因となった。内川、長谷川ともシーズン終盤は、足に不安を抱えたままプレーしており、最終選考のネックになる可能性もある。小久保監督は前日9日の就任会見で、17年WBCでの世界一奪還を誓った。その船出をスムーズなものにするため、できる限りのサポートを惜しまないつもりだ。