日本シリーズ進出をかけたクライマックスシリーズ(CS)は今日12日、セ、パ両リーグのファーストステージ(3試合制)が開幕する。11日は各チームが最終調整した。パは西武で一時代を築いた黄金バッテリーの対決。西武渡辺久信監督(48)はレギュラーシーズンから10連勝でのファーストステージ突破に向けて泰然自若としていた。
意気込みを聞かれた西武渡辺監督は、勝負のポイントに勢いを挙げた。「短期決戦なんで、相手に勢いをつけさせずに、何とか2勝してファイナルステージへの進出を決めたいと思う。今、チームに勢いがあるので、初戦を何とか勝って、2連勝でいければ」。冷静に淡々と、チーム状態への自信を示した。
猛烈なラストスパートで8連勝フィニッシュ。CSファーストステージでもその勢いをぶつける。8試合のうち最終戦を除き、2点差以内の接戦を競り勝ち、崖っぷちの4位から2位を確保。渡辺監督は「負けなかったことで(CSも)勝ちっ放しでいくという、目標を立てられる」とレギュラーシーズンからの“10連勝”突破を目標に定めた。
共同会見で、ともにひな壇に上がったロッテ伊東監督の“ほめ殺し”にも、冷静だった。「非常にいいチーム。先発も打者陣も投手陣も、うちよりは数段上」と言われたが、渡辺監督は「本当に五分と五分の戦いと思う。伊東監督になられて、チーム自体も昨年までとは変わりましたし、うちも昨年以上に骨太のチームになった」と返した。
かつて黄金バッテリーと呼ばれ、西武の常勝軍団の中核を担った。日本シリーズ13回出場の伊東監督に対し、渡辺監督は10回。短期決戦の経験は豊富で、その戦い方も熟知する。「うちはシーズン後半から、短期決戦のようなゲームをやってきた。変わりのない戦い方をしていくと思う」と泰然自若として臨む。
会見前、渡辺監督は「やるか、やられるか」と並々ならぬ闘志を見せていた。今季のロッテ戦は14勝10敗で、西武ドームでは9勝3敗。それでも「そんなの関係ないよ」とサラリと流した。「1点、2点の競り合いの中で勝負がつく。野球の醍醐味(だいごみ)というか、手に汗握るようなゲームができれば」と、「守り勝つ野球」で制する。【久保賢吾】
◆両監督の現役時代
渡辺監督は前橋工から83年ドラフト1位で西武入団。3歳上の伊東監督とは西武で84~97年の14年間一緒にプレーし、先発バッテリーを公式戦で245回、日本シリーズで12回組んだ。14年のうちリーグ優勝を10度経験(日本一6度)。96年6月11日オリックス戦では、このコンビでノーヒットノーランを達成した。2リーグ制後、現役時代のバッテリーが同一リーグの監督で対戦するのは、90、91年に金田正一監督(ロッテ)と森祇晶監督(西武)の元巨人バッテリーが対戦したのに次いで2度目。



