日本ハム陽岱鋼外野手(26)が、小久保ジャパンの刺客に指名された。新生侍ジャパンのデビュー戦、11月8~10日の親善試台の台湾代表メンバーに招集されたことが12日、分かった。今年3月のWBCでは決勝トーナメント進出こそ逃したが、台湾代表で1番を務めるなど中心選手として活躍。今季47盗塁でタイトル確実の新スピードスターが、小久保新監督率いる若侍の初陣を盛り上げる可能性が出てきた。

 日本、台湾の両球界関係者の話を総合すると、既に打診を受け、本人は慎重に検討して結論を出す見込みだ。日本で成功している陽岱鋼は現在、故郷の台湾ではスーパースター級の存在。親善試合とはいえ、日本代表に対してガチンコメンバーを組む決意の表れの一端といえる。千葉・鎌ケ谷で秋季練習に参加中の陽岱鋼は「打撃の課題をクリアしたい」と技術向上に臨み、注目の一戦に備えている。