<セCSファーストステージ:阪神1-8広島>◇第1戦◇12日◇甲子園

 対戦打率5割を超えるマエケンキラーの阪神今成亮太捕手(26)が期待通りに適時打を放った。6番右翼で先発起用され、1点先制された直後の4回2死二塁、内角低めの速球を中前にはじき返した。同点適時打にガッツポーズを繰り出した。

 「追い込まれていたのでどんな球でも振っていこうと思った。バットに当てれば何かが起こると思った」

 これが今季、甲子園で前田健から初めて奪った得点となった。2回には1死からストレートの四球を選んで出塁するなど、明らかに相手が嫌がっていた。

 ただ、懸念されていた守備は捕手からのコンバートという経験不足を露呈。9回、梵の右翼線に上がった飛球を深追いして、捕れず。失策で二塁まで進まれた。

 「捕らなきゃいけない打球だった。次は捕ります」

 その後の3ランにつながるミスに本人は反省しきり。山脇外野守備走塁コーチは「外野のエラーは長打になってしまう。確かに見えにくいが、いき過ぎ。あそこは(風で)戻ってくる」と渋い表情だった。短期決戦、対マエケン用のスペシャルプランは明暗両方がはっきりと出た。【鈴木忠平】