<セCSファーストステージ:阪神1-8広島>◇第1戦◇12日◇甲子園
虎が窮地に追い込まれた。歩き始めたはずの日本一への道は、いきなり崖っぷちにたどり着いた。いつもより広い赤色に染められた甲子園で、悲鳴とため息の3被弾。3位広島に完敗した。ファーストステージ突破にはあとがない。もう、勝つしかなくなった。
和田豊監督(51)
いろんな要素があった抜てきだけど、負けてしまっては、何を言っても言い訳にしかならないから。
「抜てき」は藤浪だった。開幕戦の先発を託したのは左右エースの能見とメッセンジャーではなかった。中西投手コーチは「広島戦2試合が良かったし、長打も打たれていない。相性やな」。コイ相手に14回で2失点だった黄金ルーキーが、高めに浮いて痛打された。「甲子園の申し子」が見せたまさかの姿だった。
和田監督
ワンチャンスに得点したけどね。あの1点だけで。狙い球を絞っているけど、ファウルしたりボール球振ったりね。
天敵マエケンを攻略できなかった。シーズン6戦で4勝を献上し、防御率0・40と抑え込まれた右腕に、スペシャル打線で挑んだ。相性のいい坂と今成を先発させ、福留を中堅で起用。4回の好機こそものにしたが、そこだけだった。
下を向いている暇はない。和田監督は「切り替えて明日しかない」と力を込めた。昨季5位の屈辱をバネに、挑戦者の心で2位へV字回復した。酸いも甘いも味わいながら、戦い続けた2013年。チャレンジャーとして、今こそ1年間の全てをぶつける時た。【近間康隆】




