巨人ナインは広島の勝ち上がりを警戒した。13日、フェニックスリーグを行っていた宮崎から帰京した原辰徳監督(55)は、羽田空港に着いた時、CSファーストステージの結果を知った。「カープはこの上ない勝ち方で、非常にいい形でファーストステージを勝ち上がってきた」と、勢いのついた相手を極上の対戦相手として認めた。
この日のフェニックスリーグではソフトバンクを相手に15安打で9点を奪い、投手陣も3安打2失点に抑える盤石の調整を見せた。しかし、選手たちにも、まったく油断はない。阿部慎之助捕手(34)は「今まで、こういう勢いに乗ったチームとやったことはないかもしれない。こういう時は流れに逆らってはだめ」と話し、相手の長所を消す戦い方ではなく、自分たちの戦い方をすることが大事だという、気構えを説明した。
村田も「17ゲーム差あったのが、1ゲーム差で戦うような感じ。勢いのある相手とやるのは、やりづらい部分もある」と、シーズンでは大差をつけた相手でも、別物として考えなければならないことを強調した。アドバンテージの1勝はわずかなリードとして捉えた。
昨年のCSは中日に3連敗で始まった。今季はそれも踏まえ、フェニックスリーグでは一塁コーチと三塁コーチを入れ替えてみたり、ベテランの谷の状態をテストするなど、選手構成もギリギリまで悩み、徹底した危機管理を施している。原監督は「対カープという目標が定まったわけだし、しっかり準備をして戦いたい」と、決戦までの2日間を有効に使う考えをあらためて示した。【竹内智信】



