西武涌井秀章投手(27)、片岡治大内野手(30)が14日、今季初取得した国内FA権の行使について、慎重な姿勢を見せた。CSファーストステージでロッテに敗れ、今季の全日程が終了。この日、会談は行われなかったが、近日中に球団と話し合う。

 ロッテ、DeNAなどが宣言した場合の獲得調査を進める涌井は「今はわからないです」と話すにとどめたが、権利の行使も含め、検討するとみられる。シーズン終盤の抑え転向で快進撃を支えたが、先発では結果を出せず「何もできずに終わった」と1年を振り返った。

 故障に苦しんだ片岡は、シーズン終盤に勝負強さを見せた。FA権については「これからちゃんと考えます」と話した。鈴木球団本部長は「2人とも評価しているが、FAは選手の勝ちとった権利なので」と語り、本人の意思確認をし、尊重する考えも示した。