<パCSファーストステージ:西武1-4ロッテ>◇第3戦◇14日◇西武ドーム
負けられない一戦の先発を任されたロッテ唐川侑己投手(24)が、6回途中1失点の好投でファイナルステージ進出に貢献した。投球前の異様な光景が、気持ちを奮い立たせた。里崎と投球練習をしているマウンドの後方に、野手7人が集まって気合を掛け合っていた。シーズン中ではしない円陣だ。「みんなの勝ちたい気持ちを感じることができた。その気持ちを感じながら投げることができた」と振り返った。
今季は初めて1年間ローテーションを守ったとはいえ、9勝11敗と2ケタ勝てずに負け越した。チームに借りを返す絶好のチャンスが巡ってきた。3年前のCSも登板機会はなく、今回も連勝ならチャンスを失う3戦目。「やっと順番が回ってきた。投げたい気持ちが強かったから、ピンチでも苦しいとは思わなかった。楽しく投げられた」。
3回は1死一、二塁で片岡を三ゴロ併殺。4回は1死一塁から暴投し自ら傷口を広げても笑顔さえ見せていた。この日よかったスライダーを軸に緩急を使って強打線を抑えた。2戦目に20安打を浴びてのマウンドにも「1戦目はうちも打っているし、あまり気にしなかった」とリラックス。大舞台での好投で借りを倍にして返した。【矢後洋一】




