広島が総力戦でCSファイナルステージ突破を狙う。14日、東京入りして神宮室内で指名練習を行った。先発ローテについて山内泰幸投手コーチ(40)が「決めています」と明言。前田健、バリントン、大竹、野村の「2桁勝利カルテット」をフル稼働させる。

 まず16日の初戦にはこの日ブルペン入りした大竹が満を持して先発する見込み。阪神とのファーストステージで先発したエース前田健とバリントンはそれぞれ中4日で、2戦目と3戦目に送り出す。野村は4戦目が濃厚だ。最終6戦目までもつれ込めば、前田健を今度は中3日で登板させる可能性が高い。山内コーチは「総力戦になれば先発投手の中継ぎということもある」とも話し、投手陣を総動員して勝利をつかみにいくつもりだ。

 先に王手をかけられるなど星勘定次第で状況は変わるが、日本シリーズ進出まで見据えたプランを描いている。野村監督は「選手はのびのびやっている。特別なことはしない。思い切っていくだけ」と挑戦者の立場を強調した。一丸ムードで勢いに乗る赤ヘル軍団が総力戦で下克上を狙う。【高垣誠】