中日落合博満ゼネラルマネジャー(GM、59)がFA権を取得した中田賢一投手(31)の引き留めに直接出馬することが14日、分かった。今季国内FA権を取得した右腕は同GMが監督時代に馬力を認め「暴れ馬」と評した実力者。タフで先発、中継ぎを問わずフル回転できる貴重な存在だ。

 働き盛りの31歳だが、年俸により格付けされたランクは金銭と人的保証の必要がないCランクとみられ、宣言すれば複数球団の争奪戦必至の“超人気銘柄”。新体制となり、整備が必要な投手陣の柱になり得る男を監督時代に知り尽くすGMが対面して口説くことになる。

 ナゴヤ球場の秋季練習に参加した中田賢は、これまで同様に宣言する、しないも含め「いろんな方法があると思う」と態度は保留した。ただ、落合GMとの縁は感じているようだ。同GMの就任前から、流出阻止に4年の大型契約を用意していた球団にとってはこれも武器となる。中田賢は「(監督時代に)食事会場とかで話もさせてもらっている。一緒にやっている分、どういう方かも分かっている。いろんな話をして僕の考え方も聞いていただきたい。まず話をしてみないと」と口にした。今後設定されるオレ流交渉の行方が注目される。