広島大竹寛投手(30)が決戦の先陣を切る。セ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ(S)が今日16日、東京ドームで開幕する。先発が見込まれる大竹は、9月29日の公式戦今季最終登板で巨人打線を7回無失点に抑え、10勝目をマーク。敵地東京ドームではこれまで苦戦していたが、最終戦でイヤなイメージを拭い去った。91年以来の日本シリーズ進出をかけた戦いで、思い切り腕を振る。
心の高ぶりを闘志に変える。東京ドームでの前日練習。大竹はキャッチボールや投内連係など、決戦を前にメニューをこなした。「気持ちの高まりはそれなりにあります。今季ここまで戦ってきたし、自分のできることをやるだけ」。冷静に話したが、阪神とのファーストSでは、出番がなかった。ファイナルSで満を持しての先発。燃えないはずがない。
敵地東京ドームとは、実は相性がよくない。昨季まで通算1勝6敗。今季も9月23日の対戦で5回4失点で負け投手になった。だが、今季公式戦最終登板となった同29日の対戦では、7回無失点に抑え10勝目を挙げた。前田健、バリントン、野村についで2桁勝利をマーク。「1つ勝っているのはイメージがいい」と大竹。好印象を持ったままシーズンを終え、打倒巨人の先陣を切る。山内投手コーチも「最後に勝っているのはいいこと。我々もそれに期待している」と話した。
ファーストSでCSの雰囲気を体感した。仲間の活躍で阪神に連勝した喜びとともに「自分の順番が回ってくるな、という緊張感が出てきました」という。それでも「12年目で初めてのAクラス。舞台はかわるけど、変えずに自分の投球をしたい。緊張はすると思うが、結果にとらわれず(CSの)空気をしっかり味わいたい」と、自然体で臨む。野村監督のいう「挑戦者」の姿勢で、91年以来の日本シリーズ進出をかけ、真正面から王者に立ち向かう。【高垣誠】



