<パCSファイナルステージ:楽天2-4ロッテ>◇第2戦◇18日◇Kスタ宮城
ロッテがやり返した。1-1の延長10回、クレイグ・ブラゼル内野手(33)が、右翼ポール際に勝ち越しのソロ本塁打を放った。ファーストステージ3試合では9打数1安打と不振で、前日の初戦は出番がなかったが、代打で先制点をたたき出した7回に続く2打席連続の打点。伊東勤監督(51)の起用が的中した。楽天のリーグ優勝のアドバンテージを含めてロッテは対戦成績を1勝2敗とした。
勝負師の勘で接戦をものにした。互いに無得点の7回1死一、三塁。ロッテ伊東監督は代打に巧打の福浦ではなく、ファーストステージで不振だったブラゼルを送った。楽天則本の速球に空振り三振の可能性も高かったが「昨日の打撃練習からよかった。フォークがキレる縦変化の投手じゃないしね」と抜てき。投手強襲ゴロで先制に成功した。
延長10回では、左腕の金刃に対しても左打ちのブラゼルを代えなかった。「1発でゲームが決まるような展開では必要な選手。向こうの外国人が打って『おれも』と思ったはず」。結果は勝ち越しの右越えソロ。9回裏に本塁打した楽天ジョーンズに負けじと豪快な1発を放り込んだ。清田に指示したバスターもはまり、一気に3点を追加した。
継投のタイミングもさえた。6回まで4安打無失点と好投したグライシンガーを、この回限りでスパッと下げた。Kスタ宮城で3タテを食らった8月25日、6回までの無失点から一転して7回に4失点と炎上していた。「6回に先頭を出してひやっとしたけど、よく抑えてくれた。成瀬と左右のエースが戻ってきてくれて助かった」。9月12日以来の1軍登板も、最高のパフォーマンスを発揮した。
9回は守護神益田ではなく、シーズン終盤から“楽天戦限定クローザー”に指名した内を投入。2回で被本塁打2と、ここだけは予定通りにいかなかったが、「誰だって最後は一番難しい。このシリーズはこのまま後ろで使う」と勝利の方程式を徹底していく。
前日に田中に完封され、相手のアドバンテージ1勝を加えて0勝2敗からのスタート。だが田中と2本柱の15勝則本を撃破した。「十分エース格と言える投手をここまで苦しめた。これで明日から落ち着いていける」と伊東監督。第3戦からは古谷、松永、唐川とファーストステージで投げた先発陣が控え、投手の充実感では楽天を上回る。勝ち数では劣るが、精神的優位に立った。【鎌田良美】
▼ロッテは延長10回、ブラゼルが決勝本塁打。プレーオフ、CSの延長戦は12年ファイナルS第3戦の中日-巨人以来で10試合目。ロッテは、05年2S3戦●、10年1S第1戦○、同年1S第2戦○、13年ファイナルS第2戦○と、延長戦で最多の3勝目。延長戦のVアーチは、10年1S第1戦の11回に福浦(ロッテ)が打って以来3年ぶり2人目。10年は延長戦の連勝から波に乗り、レギュラーシーズン3位から日本一。今年はどうか。




