日本ハム大野奨太捕手(26)が、11月8~10日に台北で行われる侍ジャパンの台湾3連戦メンバーにリストアップされていることが18日、分かった。現在は、小久保新監督が遠征メンバー28人を選定中。ポストシーズンも行われていることから正式発表は遠征直前となりそうだが、26歳以下で編成される予定の今回のメンバーで、経験豊富な大野の招集は濃厚な状況だ。

 大野はルーキーイヤーの09年から1軍に定着した。まだ5年目ながら、すでに423試合に出場し、日本シリーズでもマスクをかぶるなど実績は十分。今季は87試合の出場にとどまったが、盗塁阻止率4割2分1厘は12球団ダントツ(2位は阪神藤井の3割7分1厘)で、強肩は球界トップクラスの呼び声が高い。

 26歳でチーム最年長となることが確実だが、日本ハムでは選手会役員を務め、次期選手会長の候補にも挙がるなど、チームリーダーとしての資質は申し分ない。東洋大時代にはキャプテンを務めており、日米大学野球選手権では日本代表入りし、国際経験を積んでいることも心強い。

 現在は、2軍施設の千葉・鎌ケ谷で行われている秋季練習に参加している。居残り特打を行って打撃を磨きながら、ブルペンでは積極的に投手陣の球を受けている。2017年WBCでの覇権奪回を目指す小久保新体制の船出。「ヤング侍」の中で、大野がジャパンを引っ張る。