<セCSファイナルステージ:巨人3-1広島>◇第3戦◇18日◇東京ドーム

 広島の熱いシーズンが、幕を閉じた。王者巨人に3連敗を喫し、22年ぶりの日本シリーズ出場の夢が絶たれた。

 巨人の強さを、認めないわけにはいかなかった。強力打線を相手の本拠地で3戦連続3点以内に抑えた。それでも3連敗を喫した。この日も先制しながら、3回に追いつかれ、4回に勝ち越され、5回に追加点を奪われた。打線は4回以降1安打に封じられ、1-3というスコア以上に力の差を突きつけられた。ファーストステージを連勝し勢いに乗って挑んだ、91年以来の日本シリーズ進出の夢は、あえなく断たれた。

 第2戦で敗戦投手となったエース前田健は「これが今の実力差。阪神にはいい戦いができたけど、巨人戦は厳しかった」と振り返った。1回に杉内から先制タイムリーを放った梵は「悔しいですね。短期決戦では、悪いと結果がもろに出る」と唇をかんだ。

 それでも、初めて進出したCSで5試合を戦い、大舞台での経験という大きな収穫も得た。前田健は「確実にレベルアップしている。シーズンを通して戦えるようになったのではないか。課題は1人1人が考えればいい」と手応えを口にする。新井打撃コーチも「巨人との差は技術と経験。どんな大舞台でも平常心でプレーして力を出せるようにしなくては。その意味ではいい経験ができました」と話した。

 Bクラスにあえいでいたこれまでとは違う。来季、王者巨人を倒すという明確な目標ができた。それは困難な道だが、CS進出で得た経験と自信を生かさなくてはいけない。梵は「(経験が)生きればいいが、またゼロからのスタート」と前を向いた。新たなシーズンで真価が問われる。