侍ジャパンのメンバーが28日、日本野球機構(NPB)から発表され、選出された中日大野雄大投手(25)は、「便利屋」となる覚悟を口にした。プロ3年目の今季は25試合に登板し10勝10敗と、故障者続出の投手陣で1年間通してフル回転した。ただ、今回は働き場所は問わない。タフなエース候補に先発へのこだわりはなく「投げられるのであれば、どこでもいい。連投もやります」と泣かせるセリフ。献身的な姿勢を貫く。

 佛教大時代に京滋大学連盟先発の一員としてオランダで開催された国際大会に出場。キューバ代表を相手に完投勝利するなど国際舞台での経験がある。同時期に、世界大学野球の日本代表メンバーから漏れた苦い思い出も。それだけに「日の丸のついたユニホームを着てプレーできるのは、野球選手の夢」と言い切る。代表では「矢野さんに話を聞きたいです」と、矢野バッテリーコーチから配球なども学ぶつもり。貪欲な姿勢で臨みフル回転する。