今季国内フリーエージェント(FA)権を取得した中日中田賢一投手(31)が6日、球団に申請書類を提出。3年契約を提示し残留要請している中日を始め阪神、ヤクルトも興味を示しており争奪戦となる。

 ヤクルトも、FA権行使を決めた中田賢争奪戦に参戦を表明した。新専務が「FA宣言を確認次第、動かないといけない」と明言した。球団は複数年契約を提示する準備を進めていくが、マネーゲームとなると分が悪い。情勢は厳しいが、新専務は「うちは誠意を見せる。起用法は先発」と「先発ローテーション手形」で訴える方針を明かした。

 ヤクルトのチーム事情と中田賢の希望は一致する。今季のローテーションを守ったのは、小川と八木だけ。先発の駒不足が最下位に直結した。中田賢は先発を望んでいるといわれ、ヤクルトなら力を発揮できる。角編成グループ次長は「球に力もあるし、スタミナもありそう。先発として、どんどん投げてほしい。交渉ができるようになれば、すぐにでもどこにでも行きます」とラブコールを送った。