日本ハムの新入団選手発表が24日、札幌市内のホテルで行われた。

 ドラフト1位渡辺諒内野手(18=東海大甲府)が新入団選手発表でお婆ちゃん孝行を宣言した。神奈川から訪れた祖母愛子さんの前で「89歳と長くない。1日でも早く1軍で投げる姿を見せられたら」と決意表明。89歳のくだりで会場は笑いに包まれたが、祖母思いの渡辺らしい愛情あふれた表現。涙を流して喜ぶ愛子さんへ早期活躍を誓った。

 家風を変えた。スポーツと言えばサッカーだった一家で野球に取り組んだのが渡辺だった。甲子園に出場したときは、親族一同で渡辺の記事をかき集めたという。中でも1番のファンが愛子さんだった。「諒くんが1軍に出るまで長生きしないとね」と孫の晴れ姿を心待ちにしている。

 背番号を自分色に変えることも目標だ。今季限りで退団した二岡の背番号「23」に決定。小学4年のときに初めて買った硬式用のグローブが二岡モデルで縁も感じている。「びっくりした。自分の番号になるように頑張りたい」と気を引き締めた。祖母のためにも1日でも早い1軍デビューを目指す。【田中彩友美】