西武ドラフト1位の大阪桐蔭・森友哉捕手(18)が9日、同校でJR西日本から感謝状を贈られた。森は11月16日午前7時25分ごろ、登校途中のJR新今宮駅(大阪市浪速区)で白いつえをついた70代男性が誤って大和路線の線路に転落したところに遭遇。目撃したチームメートの久米健夫捕手(18)と協力し、線路に下りて男性を救助していた。

 森は「電車が来るかどうか確認して、いけるやろと。アドレナリンが出た」と、甲子園4季連続出場の捕手らしく瞬時に状況を判断。約1・5メートルの高さのホームに救出した。久米は「自分たちが行くしかないと思った」と振り返り、森は「久米のおとこ気についていっただけ。1つの命を助けることができて本当によかった」と照れくさそうに鼻の下をさすった。

 感謝状を贈ったJR西日本大阪支社の槌谷博和安全推進室長(46)は「勇気ある行動ありがとう。甲子園のチームプレーを連想させる救出劇だったそうですね」とたたえていた。