キャラメルなめて虎退治!?

 中日のドラフト5位、祖父江大輔投手(26=トヨタ自動車)が絶好のアイテムを見つけた。一族が名古屋市内で営む「日邦製菓」の主力商品であるキャラメルが阪神の応援商品として販売されていることが判明。これで真っ黄色に染まった甲子園でも安心?

 慣れ親しんだ1粒を味わいながら虎を倒す。

 竜のキャラメル王子こと、ルーキー祖父江は仰天の事実に目を見開いた。「えっ?

 本当ですか?

 全然知らなかったです」。祖父江の親戚が営む「日邦製菓」のキャラメルが、なんと敵地甲子園のグッズショップで販売されていることが判明した。

 その名も「阪神タイガースをなめたらあかん

 ミルクキャラメルはなめてもええでェ!」(380円税込み)。大阪色全開のネーミングだ。この商品を取り扱う株式会社ピィティエス(大阪市)によると「数年前から扱っている商品で人気があります」。お土産として大人気だという。

 「そうなんですか?

 甲子園で?

 うれしいのはうれしいですけど…」

 プロ野球選手として有名になれば、祖父江キャラメルの知名度も上がる。そうなれば、実家のキャラメルが球団公認の商品としてナゴヤドームで販売される。そんな淡い夢を描いていた右腕にとっては、すでに阪神グッズとして発売されているという事実は確かに複雑だ。

 だが、考え方によっては虎退治のラッキーアイテムが実家にあったとも考えられる。灯台もと暗しとはこのことだ。ペロリとキャラメルを食べれば、甲子園の虎党だって怖くない?

 即戦力右腕は「やっぱり阪神はファンがすごいというイメージがあります。高校時代は投げることができなかったので、甲子園で投げたい」と表情を引き締めた。

 「1粒300メートル」とはグリコのキャラメルだが、祖父江キャラメルで「虎退治」となれば最高だ。【桝井聡】