巨人阿部慎之助捕手(34)が“最速始動”した。優勝旅行3日目の12日(日本時間13日)、単独で早朝ランニングを敢行した。「例年はクリスマスから走り始めるけど、せっかく時間があるからね」と宿泊先ホテルを飛び出し、観光名所のダイヤモンドヘッドに向かって走りだした。常夏の島でサウナスーツを着て約1時間、大量の汗をかいた。WBCを控えていた昨オフよりも早い始動が来季への意気込みを表していた。

 昨オフは調整ペースを早めたため「走り込みの量の貯金が少なかった」とシーズン中の息切れを感じた。例年より早い始動で体と対話しながら、マイペースに動くつもりだ。今月上旬の松井秀喜氏との対談ではシンプルの重要性を痛感したが、バランスもキーワードの1つに加わる。「(故障歴のある)右ふくらはぎと左ふくらはぎの太さが違う。同じ方がバランスがいいかもしれない。そういうことも考えながらやる」と意識を高めた。(ホノルル=広重竜太郎)