日本ハム大谷翔平投手(19)が、来年の応援大使を務める北海道・鶴居村が主催する「お見合い大作戦」の広告塔としてリストアップされていることが29日、分かった。人口約2500人の同村では昨年から婚活イベントを実施。花嫁候補を集める起爆剤として、同じく大使を務める中村とのイケメンコンビはインパクト満点だ。実現すれば、嫁不足の村の救世主となるかもしれない。

 大谷が「愛のキューピッド」になるかもしれない。深刻な過疎化に悩む鶴居村の救世主として、早くも大きな期待を寄せられている。同村担当者は「千載一遇のチャンス。生かさない手はない。どんどん仕掛けていきたい」と鼻息が荒い。11月のファンフェスティバルで中村とともに応援大使を務めることが決定。若手イケメンコンビを有効活用する仕掛けの1つとして浮上したのが「お見合い大作戦」への起用だ。

 花嫁候補集めに一役買う。同村では、2年前から村主催の婚活イベントを実施。参加資格は村内の男性と全国の女性だ。来年の開催は未定も、大谷に期待される役割は独身女性への参加PR。チームでも1、2を争うさわやかなルックスで幅広い女性ファンがおり、知名度も抜群。同様に女性人気の高い中村とのコンビは訴求効果が大きいとみている。同村担当者は「スケジュールなど難しい面もありますが、もし可能なら」と本人参加も含め、カップル成立時に大谷らを絡めた記念品作製などが実現可能か探ることになりそうだ。

 年明けから早速、応援大使としての初仕事も待っている。1月12日に行われる同村の成人式で、新成人となる約20人にサインボールとビデオメッセージを送る予定。また、特製名刺も約1500枚用意されるという。来年度の予算編成では応援大使にかかわるイベント費用など「大谷特別予算」が計上される見込みで、球団と具体的な活動内容を協議していく。

 応援大使の肖像権は、球団から許可を得れば無償で使用可能。すでに大谷を起用した村限定グッズの発売も決まり、今後詳細を詰めていく。任期は1月からの1年間で、大使就任直後から積極的に村おこしの広告塔として起用される。二刀流として2年目を迎える来季は本業とともに、人口約2500人の村に未来への希望の光をもたらす大役も担う。【木下大輔】

 ◆179市町村応援大使

 日本ハムが今季、北海道に本拠地を移転して10年目を記念して行った「10th

 Seasonプロジェクト」の一環。選手が北海道内で町おこしに寄与していく取り組みで、10年間で全市町村を回る予定。毎年、ファンフェスティバルで抽選が行われ、1市町村に2選手が応援大使となる。2年目となる来年は今年と同じ18市町村で実施。中田は杉谷と鹿追町、斎藤は谷口と岩内町で大使を務める。