【グアム13日=石橋隆雄】キング・カズのようになりたい!

 ソフトバンク本多雄一内野手(29)が、グアムでの自主トレを公開した。前日12日まで、同じ施設で自主トレを行っていたJ2横浜FCのFW三浦知良(46)の練習に感動。瞬発力を高めるメニューを参考に、帰国後は佐賀・嬉野市での自主トレでカズメニューを導入する。

 本多の脳裏には、ミラン本田ではなく、カズの動きがしっかりと焼き付いていた。前日12日まで同じ施設の隣の場所でカズは自主トレを行っていた。気温30度、南国のまぶしい日差しの中、来月47歳を迎える男は俊敏に動き回っていた。本多は「僕が47歳になった時にあの動きができるかと思うと気が遠くなる。オーラが若い。年をとってもああいう練習をするんだ」と目を丸くした。施設関係者からカズは早朝、午前、午後と毎日3部練習を行うと聞かされ、さらに驚いた。

 一緒に練習する細川たちより先に、この日でグアム自主トレを打ち上げ。カズとはお互い練習中で言葉を交わす機会はなかったが、カズメニューという土産を手にした。佐賀・嬉野市での自主トレで瞬発系のトレーニングを増やす。

 「いかに速くできるか。鍛えるだけではなく体にはキレが必要。キレは一番に盗塁の行き戻りにつながる。うまいこといっている時は速かった」

 今季の目標は3年ぶりの60盗塁。グアムでは初めて共に汗を流した同学年のロッテ岡田の存在も刺激となった。盗塁時にはスタートを重視する本多と投手を凝視する岡田はタイプが違うが、お互いの技術論を交わし盗塁への考えが広がった。

 ここ数年悩まされている首の痛みは治ることはない。それでも「40代まで動ける二塁手でいたい。カズさんを見て、長くやるのが一番のステータスと思った」と生涯プレースタイルを変えるつもりはない。この日もさっそくカズばりのキレのあるダッシュを見せていた。ホンダの加速力が、チームに勢いを与えそうだ。

 ◆カズの自主トレ

 早朝6時30分、午前10時、午後13時と3部構成でトレーニング。本多が目にした午前の部は体力トレーニング主体。細かなサイドステップや小さなハードルを使っての足踏み、いかに速く跳べるかを目的としたジャンプなどを行った。また年末のハワイ自主トレではランニング専門のコーチから体が軽くなる走り方を学ぶなど、年齢に合わせた合理的なトレーニングを続けている。