ヤクルト小川淳司監督(56)が「3番バレンティン」プランを口にした。昨季は120試合で4番に座り、出塁率は12球団トップの4割5分5厘だった。小川監督は「出塁率が一番高いし、彼の打席数も多くなる。3番も考えないといけないかな」と昨季は3試合だった3番での起用も選択肢に入れた。

 メリットは打席数が増えることだけではない。相手投手はバレンティン封じに集中させられるため、理想の1つとする1、2番が犠打を使わずに足を使う攻撃も可能になる。またバレンティンは四球数も多く、「4、5番がしっかりすれば勝負をしてもらえる」と、クリーンアップの状態次第では波状攻撃を呼び込める。

 バレンティンは休日だった5日、休養して状態を整えた。今季初出場となる22日楽天とのオープン戦(浦添)には4番で出場予定だが、開幕までに最高の起用法を模索していく。