ホロ苦デビューも収穫あり!
広島ドラフト4位の西原圭大投手(25=ニチダイ)が23日、練習試合のロッテ戦(こざしんきんスタジアム)で実戦デビューした。2回3失点と苦しんだが、右打者へのナチュラルシュートに手ごたえをつかんだ。開幕1軍入りに向け、次回は結果でアピールする。
沖縄の青空に吸い込まれる大飛球を脳裏にイメージしてしまったのか。先発福井が3イニングで3被弾。西原は直後の4回から実戦デビューを果たし、2回3失点の内容を猛省した。
「久しぶりに緊張した。ホームランが出ていた嫌な先入観に緊張がプラスされて、自分に負けてしまった。腕を振ることが持ち味なのに、それを出しきれなかった。全然ダメです」
1イニング目は外角中心の配球で直球は137キロどまり。先頭の8番里崎に四球を与え、3安打1四球で3失点だ。しかし2イニング目は修正した。ベンチでは野村監督からも腕を振る大切さを説かれ、積極的に内角を突いた。最速141キロを記録して3者凡退。マイナスイメージのままでは終わらなかった。
「ナチュラルシュートをイメージ通り腕を振って投げれば、右打者は嫌がってくれると分かりました」
スリークオーターからシュート回転するクセ球が魅力の1つ。プレートは一塁側の端を踏み、右打者の内に食い込むボールを意識してきた。「三塁側を踏むと、内角を攻めた時、死球になってしまうことが多かったので一塁側に変えました。右打者に一番角度がつきますしね」。4回1死一塁では大嶺翔を内角138キロで詰まらせ、遊ゴロ併殺打に仕留めてみせた。
5回は、先頭で売り出し中の「アジャ」ことドラフト5位井上晴哉内野手(24)と対戦。内角スライダーで空振り三振を奪った。昨年まで日本生命の主砲だった井上とは、ニチダイ時代に都市対抗予選で対戦。スライダーを京セラドーム大阪のバックスクリーンまで持っていかれたと言う。「社会人時代に痛い目にあわされていたので、そこで出てくるかと思いましたけどね」。ひそかにリベンジも果たした。
野村監督は「対外試合は初めて。そこはくんであげないとね」とフォロー。1試合だけで評価を下されるわけではない。昨年10月に誕生した長男隼誠くんの写真や画像をあえて見られない状況にして、キャンプを過ごしている。「次回は初球からどんどん内角を突いていきたい」。真骨頂発揮はこれからだ。【佐井陽介】
◆西原圭大(にしはら・けいた)1988年(昭63)9月29日、愛媛・今治市生まれ。今治北では3年春に甲子園出場。関西外大では53試合に登板し、8勝22敗。社会人のニチダイ(京都)では昨年の都市対抗に出場し、チームの初勝利に貢献した。ドラフト会議では広島4位で、ニチダイ初のプロ指名。179センチ、81キロ。右投げ右打ち。今季年俸800万円(推定)。



