「オレ流視察」第2弾は、東都大学リーグの本塁打王、駒大・江越大賀外野手(3年=海星)がターゲットだ。中日落合博満GM(60)が24日、静岡・浜松市で行われている駒大キャンプを視察した。昨秋のGM就任以来、19日に初めてドラフト1位候補投手擁する明大キャンプを訪問。この日はドラフト候補打者の初視察で、走攻守3拍子そろう、同じ右投げ右打ちの長距離砲に照準を定めた。

 午前11時に球場に現れると、ネット裏の控室に直行。江越らのシートノック、フリー打撃に熱視線を送った。江越は「テレビで見ている方。すごく緊張しました」と熱気を感じ取った。昨秋のリーグ戦では3本塁打を放ちリーグ1位。ヤクルトドラフト1位の杉浦稔大投手(22=国学院大)からは神宮の右翼席に本塁打を放つなど、3本中2本が右方向への本塁打だった。落合GMの現役時代の映像はユーチューブなどでチェックし「右方向への打球がすごいです。ずっと右方向へ長打を打ちたくて、練習してきました」と理想像にする。

 落合GMは、この日も練習終了まで約6時間滞在した。スカウト陣の同行はなく、GM付広報と2人だけの「オレ流視察」。「性分なのか、途中では帰れない。最後まで見ちゃうんだよな」と、帰りのタクシーに乗り込んだ。【前田祐輔】