オリックスの新外国人選手、ユニエスキー・ベタンコート内野手(32)が24日、高知市内のホテルで入団会見を行った。メジャー通算80発の4番候補。「日本は質の高い野球をするし、チームメートと一緒に頑張りたい」と話した。

 日本の野球や文化の“予習”もばっちりだ。マリナーズ時代にはイチロー(現ヤンキース)と何度も一緒にすしを食べに出かけた。いまやすっかりすしがお気に入りで、ネタはマグロとサーモンが好物。「日本食は問題ない」と胸を張る。

 一方で、ブルワーズ時代には青木から日本野球の話を聞き、ヤクルト・バレンティンとはメールをやりとりする仲。07年に松坂(当時レッドソックス)から本塁打を放つなど実力は折り紙付きだが、来日前にはトレーニングのかたわらインターネットの動画サイトで日本選手のプレーをチェック。キューバ時代の仲間から日本野球のレベルの高さを聞き、2年前から来日を考えていたというだけに、心身ともに準備は怠りない。

 今日25日からの高知2次キャンプでチームに合流。22日に来日したばかりだが「数日体作りのため時間をもらえれば、監督が行けと言えば打席に立ちたい」と実戦デビューにも意欲的だ。オリックス待望の大砲が、ベールを脱ぐ日は近い。【高垣誠】

 ◆ユニエスキー・ベタンコート

 1982年1月31日、キューバ共和国生まれ。03年12月に米国に亡命し、入国後にFA宣言して05年1月にマリナーズと契約。同年メジャー昇格し60試合で2割5分6厘、1本塁打、15打点。09年にロイヤルズ、11年にブルワーズに移籍し、その後再びロイヤルズ、ブルワーズでプレー。178センチ、93キロ。右投げ右打ち。背番号「1」。