前へ、前へ-。嫌らしい2番打者を目指すソフトバンク今宮健太内野手(22)が盗塁に目覚め始めている。25日、韓国・斗山との練習試合(宮崎アイビー)に2番遊撃でフル出場で5打数2安打。2度盗塁に失敗したが、10盗塁だった昨シーズンとはまったく違う積極果敢な走塁を見せている。
刺されても、刺されても、今年の今宮は走り続ける。1回、1死一、三塁から4番李大浩の空振り三振で重盗を仕掛け、三塁走者の今宮は本塁クロスプレーで憤死した。2回も1死一、三塁から一塁走者で二盗を試みたが、ここもクロスプレーでアウトになった。
今宮は「何でか分からないけれどスライディングが遠い」と原因を把握している。練習では近くでベースにぶつかるよう滑り込めているが、試合では1、2歩前から滑り込むため失速しアウトとなる。
笘篠外野守備走塁コーチは「試合だと力んでしまう。スタートは悪くないのでそこだけ注意すればいい。今はどんどん行って覚えればいい。30盗塁くらいできるんだから」と、失敗から学ぶ姿勢を評価している。
昨年は143試合に出場し10盗塁。盗塁死は3と13回しか試みていない。広い守備範囲を誇る脚力を生かし切っていなかった。「今年は盗塁もがっついていきたい」と、ここまでの実戦8試合で8回試み3盗塁。勝敗に関係ないこの時期に、走る勇気を鍛えている
盗塁を増やすためにも昨年3割1分2厘だった出塁率を上げる必要がある。この日は5打席目にフルカウントからファウルで4球粘り10球目で四球を選んだ。昨年8球以上粘ったのは600打席中23打席。わずか3・8%しかなかった。パ新の62犠打も記録したが、あっさり終わる打席も多かった。「今日はよく粘れました。打席で余裕も持て始めている」と笑顔で振り返った。粘ってかき回す、しつこい2番今宮に生まれ変わろうとしている。【石橋隆雄】



