先発の一角を狙う中日山井大介投手(35)が、新フォームに手応えをつかんだ。25日、今季初の実戦形式となるシート打撃に登板。打者9人に3安打されたが、今キャンプから取り組むノーワインドアップに収穫をつかんだ。「感じはいい。続けていきますよ」。昨年は6月のDeNA戦でノーヒットノーランを達成したが、トータルは5勝6敗、防御率4・15と成績を残せなかった。その要因が与四球や被弾の多さなど、不安定な制球力にあると考えてモデルチェンジした。

 受けた谷繁元信兼任監督(43)も「去年納得いく球が投げられなかった反省を踏まえ、工夫しながら調整している」と合格点。山井はシート登板後ブルペンにこもり、1日合計161球を投げてフォーム固めにいそしんだ。「実戦でゲーム慣れしていきたい」。開幕までの1カ月で新投法をモノにする。