オリックス井川慶投手(34)が2桁勝利を狙う。27日の練習は雨のため室内で行われ、ドラフト1位吉田一将投手(24=JR東日本)らの打撃投手予定がなくなり、代わりに志願登板したのが井川。マウンドはなく、傾斜がない中での投球だったが、平然としたもの。「平地で投げるのはアメリカでもよくあった。体重移動が難しいので勉強になる」と43球を投げ、安打性の当たり5本に抑えた。

 今キャンプでは、連日のようにブルペン入りし肩を作ってきた。「張りが出たけど、そのぶん腕が振れてきた。05年、06年の阪神時代以来かな」というほど仕上がりがいい。3月1日のプレシーズンマッチ西武戦(春野)で2イニングを投げる予定で「あとはオープン戦で打たれて、修正してというのを繰り返せばいい」と調整に自信。オリックス移籍後は2年で5勝だが、この調子でいけば阪神時代以来8年ぶりの2桁勝利に一直線?

 森脇監督も「本人も背水の陣で臨んでいるはず」と期待するほど好調だ。