日本ハム栗山英樹監督(52)の開幕ダッシュ構想が見えてきた。巨人戦でオープン戦終了。変則の「8人制」でスタートする開幕ローテーションの2カード目までの登板順が確定、勢い重視の若手主体で編成した。札幌ドームで開幕する28日からのオリックス3連戦は吉川-斎藤-武田勝。次カードの敵地での4月1日ソフトバンク3連戦で大勝負を打つ。1戦目にメンドーサを立て、2戦目は3年目の上沢を抜てきし、3戦目に2年目の大谷を投入。V候補筆頭との第1ラウンドへ挑む。

 大胆な青写真を固めた。開幕まで、あと4日。栗山監督は「いろいろ考えた」と熟慮を重ね、結論を出した。決意の象徴は、狙うペナント奪回の最大のライバルと目す2カード目のソフトバンク3連戦。攻めの姿勢あふれる3枚に命運を託す。重要なカード初戦は新外国人メンドーサ。苦悩していた2戦目のマウンドを、成長が顕著な上沢に任せることになったようだ。

 3戦目には前日22日に最速157キロをマークし、巨人打線を手玉にとった大谷を配置。実績ある木佐貫を最初の2カードから外すという、非情な選択をした。調整がやや遅れたという理由に加え、1カード目の斎藤、2カード目の上沢と大谷がキャンプを通じて結果を残し、現状での実力主義を貫いた。3、4カード目に木佐貫と浦野の7、8番手を起用する可能性があるシフト。栗山監督は「我々はチャレンジャーだから」と不退転の決意で、14年に突入する。