今季2000安打達成がかかる中日和田一浩外野手(41)が26日、悲壮な決意を激白した。金字塔まであと100安打として迎えるプロ18年目。そこに高揚感はなく「成績が出なければ終わり。そういう気持ちが強い」と覚悟をにじませた。打撃フォームの改良にも着手。6番打者としてチームを支える男が、勝負に出る。

 41歳の春に楽しみはない。2日後の開幕に向け、和田はナゴヤドームの打撃ケージに入ると、ひと振り、ひと振りバットの軌道を確認。鋭い打球を次々と飛ばした。オープン戦は34打数13安打、打率3割8分2厘。好調をキープしたまま開幕を迎える。しかも2000安打を迎えるシーズン。希望に満ちている…。

 和田

 それはない。その意識は今はない。それよりも成績が出なければ終わり。そういう気持ちが強い。不安と責任感。やらなきゃいけないという気持ちが強いし、いろんな気持ちが入り交じっている。あと10本とかになれば、そういう気持ちも出てくるだろうけど今はない。何よりそこにたどり着けるか分からない。

 セ・パ両リーグで活躍し、10年にはMVPも獲得した男が口にしたのは「成績が出なければ終わり」という引き際さえも意識した言葉。その表情には悲壮な決意が漂っていた。

 プロは身分を保証される世界ではない。だからこそ変化を求めた。オフには約5キロの減量で85キロのボディーを手に入れた。打撃フォームもマイナーチェンジ。一連の動作を見直し“間”の取り方をよりシンプルに、よりスムーズに変更した。

 和田

 今まで(バットを)高めに持っていっていたけど、トップに入るまでを低くした。今シーズンはこういう形でいこうかなというのはある。

 谷繁兼任監督からは早い段階で6番起用を告げられていたようだ。3番ルナ、4番平田、5番森野のクリーンアップがかえせなかった走者を迎え入れる。6番起用には、指揮官の思いがこもっている。あと1点-。そんな場面で和田のバットが必要とされる。

 和田

 僕たち選手は駒であるわけだから打順に関しては言われたところでやる。自分の持っているものを全部出さないといけない。頑張ります。

 余裕などない。シーズン最後まで力を振り絞る。それが和田の覚悟。その先に2000安打が見えてくる。【桝井聡】