ルーキーらしく、2球勝負!
26日に公示された開幕出場選手登録で、阪神はドラフト4位梅野隆太郎捕手(22=福岡大)が新人でただ1人メンバー入りした。開幕1軍に生き残ったのは「思い切りのいい打撃」が理由と自覚し、28日からの開幕3連戦でも「リミット2球」の速攻勝負を掲げて東京に入った。
梅野は2月の宜野座キャンプから1度も離脱することなく、開幕1軍を手中に収めた。関西での最後の練習を終えると「選ばれた以上、プレッシャーがかかるのは分かっている」と開幕戦の緊張を想像した。新人捕手の開幕1軍は07年清水以来。開幕戦出場となれば、69年田淵以来の快挙となる。相手はライバル巨人。重圧に尻込みしてもおかしくない舞台だが、梅野は頼もしく言い放った。
「ここまでスタイルを貫いてきた。初球はもちろん狙うけれど、打てる球と打てない球がある。2球目までには必ず仕留めるように、積極性を持ってやっていきたい」
リミットは2球だ。2月以降「打てる捕手」のテーマは積極性だった。12日広島戦(甲子園)で旧友大瀬良から放った二塁打をはじめ、初球からどんどん振っていく。それが梅野スタイルだ。「いい結果がでればもちろんいいし、悪いときは切り替えて。その瞬間が大事だと思う」。相手の主力投手にも物おじせずに立ち向かったからこそ、今の立場がある。開幕投手が固まっている菅野ら、強力巨人投手陣にも初球から立ち向かう覚悟だ。
甲子園室内での調整に「また違った雰囲気の練習になってきた」と開幕を間近に控えた空気を感じ取った。シート打撃では最後に打席に立ち、センターオーバーかと思わせる鋭い打球で締めた。「調子は悪くないです」と準備は万端だ。
開幕への前哨戦となった9、10日の巨人とのオープン戦では両日、代打で出場。ともに1打席目で安打を放った。ルーキーにとって相手は関係ない。「自分が出せるものを出していきたい」。自らのスタイルを信じ、恐れることなくぶち当たる。【松本航】
▼阪神新人捕手の開幕1軍入りは50年徳網、53年石垣、69年田淵、83年木戸、89年岩田、02年浅井、07年清水に次ぎ7年ぶり8人目。新人野手が開幕戦に出場すれば12年伊藤隼以来。捕手なら田淵が4月12日大洋戦に代打で出場し三振して以来、45年ぶり。スタメンなら徳網が3月10日中日戦で7番で出場して以来、64年ぶりとなる。



