<広島3-0巨人>◇27日◇マツダスタジアム

 巨人は攻めの一手を打ち続けたが、敗れた。内海、西村、マシソンで延長10回まで無失点に抑えたが、最後は山口がエルドレッドに3ランを被弾。今季2度目の延長サヨナラ負けを喫した。首位広島との3連戦は1勝2敗の負け越しとなり、原辰徳監督(55)は「何とか1点というのがね。重いゲームになった」と振り返った。

 ベンチは積極的に動いた。内海とマエケンの、がっぷり四つのゼロ行進。8回、先頭打者の内海に代えて代打藤村を送った。今季未勝利の内海は7回3安打無失点の好投。球数も102球と余力はあった。だが、球界屈指の右腕の前に手をこまねいているわけにはいかない。勝負に出たかと聞かれた指揮官は「そうですね」と短い言葉に収めた。藤村は三振に倒れ、2死一、二塁の好機も4番アンダーソンが凡退した。

 9回も代打の切り札を送り込んだ。無死二塁から阿部が進塁打の二ゴロを放って1死三塁。原監督は打席に向かいかけたロペスを呼び止めた。本塁打のチームトップの助っ人に代えて、ベテラン高橋由を起用した。だが投ゴロに倒れ、三塁走者の村田が飛び出して挟殺に終わった。「何とか全員で、というね。でも0点ではいけない」。マエケン攻略はかなわなかった。

 延長11回は無死一、三塁で満塁策はとらずに、エルドレッドと勝負し、散った。「二、三塁なら当然(満塁策)選択していたけど」。過去2年、5打数1安打に抑えていた山口に託したが、結果は出なかった。

 知略が成功する日もあれば、裏目に出る日もある。今後に迎える大勝負のための、経験にするだけだ。【広重竜太郎】