<ヤクルト5-4中日>◇27日◇神宮

 勝利の方程式が崩れた。中日がヤクルトに手痛い連敗を喫した。1点リードの7回1死一塁で、ダニエル・カブレラ投手(32)からバトンを受けたセットアッパーの福谷浩司投手(23)が救援に失敗。山田への四球と上田のヒットなどで2死満塁とされ、バレンティンに逆転適時打を浴びた。

 谷繁兼任監督は「打たれる打たれないはしょうがないけど、出てきて四球ではね。ムダな走者を出すと、こうなる」と指摘。敗因は、初球変化球の後、最速154キロを含む5球連続真っすぐ勝負を挑んだ配球ではなく、代わったばかりで対戦した山田に与えた四球と厳しく言った。前日も大野が初回に連続四球から5失点。四球病克服の課題が連日浮き彫りになった。

 だが一番の不安は、勝利の方程式が安泰ではないことだ。この日、開幕からフル回転してきたもう1人の7回の男、又吉が疲労で抹消。チーム最多6ホールドを誇る福谷の独り立ちが期待された試合だった。初のイニング途中登板だったが、又吉と並ぶチーム最多14試合目。疲労が忍び寄ってきているのかもしれない。

 8回の田島は何とか2死満塁を耐えたが、不安定な投球が続いている。守護神岩瀬は26試合でまだ3セーブ。勝利のバトンが渡っていないのが現状だ。この日中継ぎ再編で武藤や浜田を昇格させたが、方程式入りには荷が重い。左腕高橋聡も控えるが、やはり福谷に復調してもらうほかない。

 谷繁監督は「球は悪くない。少しずつ覚えて成長していかないと」と奮起を促した。3カード連続負け越しで借金2。首位広島とは最大6・5差がついた。【松井清員】