<巨人1-9ヤクルト>◇4月30日◇東京ドーム

 巨人はクリス・セドン投手(30)-阿部慎之助捕手(35)のバッテリーがダブルKOされ、ヤクルトに完敗した。立ち上がりからコース、高低ともに甘いセドンと、逆方向へ打ち返す意識が徹底されたヤクルト打線が、かみ合ってしまう展開。苦手のセットポジションが続いた3回1死一、二塁からボーク、暴投の自滅が絡み、歯止めが利かなくなった。この回2死、5点目を失った時点で、2人を同時に交代した。

 同様の展開で阿部が3回までに交代したのは、10年8月31日、ヤクルト戦以来のことだった。3回裏の攻撃は7番からで、9番のセドンに打席が回ってくる。原監督は、ここに捕手小林を入れた。「6番阿部」の箇所に、投手の笠原を入れた。「何も言えないね。本当は代えたくない。勝てるための最善策。今日のゲームに関しては、阿部のところにピッチャーを入れた」と説明した。

 阿部を序盤に欠くことは、本調子であるならば考えがたい。4月を通して続いた慢性的な上半身の疲労は、プレー全体に影響を与えているので楽観できない。3回の暴投は、阿部のまたをすり抜けたもの。直後のバント処理にも本来の精彩がなく、間一髪だった。本人は「交代と言われました。ああいう展開にしてしまった。仕方がないです」と話した。

 4月を貯金5で終えた。原監督は「いい月だった。いい面と課題と。両方出た」とまとめた。阿部の復調は5月の重要課題だ。【宮下敬至】