<オリックス0-4ソフトバンク>◇1日◇ほっともっと神戸

 「ガリガリ君」で大当たり!

 ソフトバンク細川亨捕手(34)が2回に今季1号となる決勝ソロを放った。前夜に食べたアイスキャンディー「ガリガリ君」で見事に“当選”。「いいことあるかな」という予感が的中した。リードでも今季初先発した帆足の1勝目をアシスト。上位決戦3連敗を阻止した。

 本当に当たった。細川は「ガリガリ君、ガリガリ君!」と連呼してベンチから引き揚げてきた。2回に先制点となる決勝ソロ。オリックス岸田の直球を左中間席へ届けた。今季27打席目での1号。過去3年で計8本塁打だけにレアな1発だ。「いいことがあった」と打った本人が驚いた。

 前夜に「当たり」があった。ナイター後の食事帰り、コンビニでアイスキャンディー「ガリガリ君」のアイスコーヒー味を税別60円で購入。宿舎の部屋で食べると、棒には「1本当り」の焼き印が。これを幸運の前兆と受け取った。

 「何回か食べたことあるけど、当たったことないから珍しいなと。アイスと交換しに行こうかと思ったけど、何かいいことあるかなと思った」。自身がCM出演するロト7ほど低確率ではないが、まさにガリガリ君効果だった。

 製造・販売している赤城乳業株式会社の公式サイトは、ガリガリ君の当選確率を「景表法(景品表示法)という法律に則って、公正に調節致しております」としている。これによれば最大で50本に1本。細川の昨季の本塁打ペースは54・8打席に1本。単純計算で、アイス1本食べて「当たり」が出た日に1発を打つ確率は2740分の1だ。

 今季初登板した先発帆足をバットで援護した。だが2打席目以降はすべて三振。まさに「1本当たり」だった。幸運の棒は、宿舎を出発前、枕元のスタンド付近に置いてきた。「掃除のおばさんに捨てられてなければ、持っておきます」。しばらくは“お守り”となりそうだ。【大池和幸】