<ソフトバンク6-3広島>◇20日◇ヤフオクドーム
惜しい!
きょう勝て!
「2014
日本生命セ・パ交流戦」が20日開幕し、広島は難敵ソフトバンクに敗れた。それでも4点を追う8回にキラ・カアイフエ内野手(30)が“幻本塁打”が放つなど戦う姿は見せた。ルーキー九里亜蓮投手(22)が先発する今日21日、交流戦初星をゲットしろ!
4点を追う8回2死二塁だ。4番キラが代わったばかりの左腕森福から中堅へ大飛球を放った。左翼スタンドを赤く染めた赤ヘルファンの大歓声を受け、球はバックスクリーンへ伸びる。だが大きく跳ね返り、フィールドに戻ってきた。キラはいったん二塁でストップ。しかし山路一塁塁審は右手をグルグル回す。反撃弾か…!?
ソフトバンク秋山監督がベンチを出たタイミングで、審判が集合した。ビデオ判定の協議に入った。午後9時53分。途中「念入りに協議しています」という異例の説明が2度もあった約10分後に出た結果は「二塁打」。フェンス上部に当たったという判断で、二塁走者丸が生還しただけの1点を返すだけに止まった。
「バックスクリーンの向こうのシートに当たったと思ったが…。自分はリプレーを見ていないので何とも言えない」。「幻の1発」にもキラはクールにコメントした。
3-6の敗戦。ヤフオクドームに花火がさく裂した。しかしスタンリッジの前に沈黙した広島打線は終盤、粘りを見せた。0-6の7回2死二、三塁から代打・小窪が2点適時打。そしてキラの“幻本塁打”も出て、追いすがる姿をしっかりと見せた。
「そうだね。あのままゼロで終わるよりね。小窪も打ったし、キラも打ってくれた。そんなに悲観していないよ」。球場を去り際、野村監督は冷静な表情で話した。
就任以来、交流戦は4年連続負け越し。だが今季は初めてセ・リーグ首位という位置で突入した。「昨年までとは違う」という思いが、そのまま試合内容に表れた形かもしれない。
「やることはやれている。明日です」。2安打の3番丸も言い切った。このままでは終わらない。多くの広島ファンが詰め掛けている今季最後の福岡で、なんとしても強い姿を見せたい。【編集委員・高原寿夫】



