<広島3-1西武>◇25日◇マツダスタジアム

 まさにオルティス打法だ。広島ライネル・ロサリオ外野手(25)が値千金の逆転弾を決め、チームを交流戦初勝利に導いた。1点を追う4回1死一塁、フルカウントから十亀の内角高めカーブにグッとこらえて強振。5月1日阪神戦以来の1発となる3号2ランを左翼席上段にたたき込んだ。「真っすぐを打ちにいって、甘い変化球に体が反応できたね」。チームの連敗を4で止める1発には、師匠の助言が詰まっていた。

 今も度々、レッドソックス・オルティスと電話で連絡を取る。同じドミニカ共和国出身で昨季ワールドシリーズMVPにも輝いたメジャー屈指の強打者。カージナルスと契約した06年、母国ドミニカで一緒に練習して以来の仲だと言う。「打ち方を具体的に教えてもらうこともある。しっかりステイバックして、タメをつくってボールにアプローチしろと言われているんだ」。この日の1発は14歳上の大先輩にそっくりな、軸足にタメをつくっての豪快弾だった。

 好調をキープしながら、外国人枠の関係で2軍調整を継続。前日24日、打線の起爆剤として1軍再昇格した。24日オリックス戦では適時失策も犯したが、この日の猛打賞で打率は3割7分1厘。交流戦5試合で計9得点の打線にとって、救世主となりうる存在だ。【佐井陽介】