<ソフトバンク13-5巨人>◇4日◇ヤフオクドーム

 エースの復帰戦を一丸でものにした。右肩筋疲労で離脱していたソフトバンク摂津正投手(32)が、巨人戦で26日ぶりに先発。5回4失点と苦しんだが、17安打13得点と打線の援護を受け、今季4勝目を挙げた。摂津は巨人から初勝利。チームは交流戦2位に浮上、リーグでも首位オリックスに0・5差と迫った。

 今季最短タイの5回で摂津は降板した。しかし、内容は全然違った。巨人打線を相手に5回を5安打4失点。108球で責任投球回を投げきった。

 「全然球数を投げても直球が落ちることがなかった。真っすぐはそんなに悪くなかった」。今季覚えたカットボール、シュートはほぼ使わず、直球主体で押せたことが復活の証しだった。

 この日のバッテリーは開幕戦以来7戦ぶりの鶴岡だった。摂津の「恋女房」細川は前日3日の巨人戦で自打球を左膝に当て打撲。この日、出場登録を抹消された。摂津は細川と試合前、ベンチ裏の風呂でバッタリ会った。風呂の中で細川から巨人打線の傾向と対策を伝えられた。細川は「1パターン教えておけば、あいつがアレンジしてくれるでしょう」と話し、試合前に球場を後にした。摂津は「生かせませんでしたね」と笑ったが、アドバイスはしっかりと生かした。

 前回、5月9日西武戦(北九州)での5回4失点は「低めに投げようとしたら肩がひっかかる感じがした」と右肩が悲鳴を上げていた。この日は、秋山監督も「落ちる前より腕が振れていた。球の強さがあった」と、復調していた。

 4回には無死一塁で打席に立ち、バスターで三遊間へ打球を転がし内野安打。三塁手が前進してきたのを見て「自分の判断」でバントから切り替えた。通算17打席目でのプロ初ヒット。記念球も手にした。加藤投手コーチが「もう大丈夫でしょう」と話すように、ローテーションの柱が戻ってきたことが、この日、チームにとってなによりの収穫だった。【石橋隆雄】