ソフトバンク松田宣浩内野手(31)が「思い出の球場」で4年連続アーチを狙う。17日ヤクルト戦(鹿児島)は雨天中止となり、鹿児島市内での全体練習に参加した。明日19日の次戦ヤクルト戦は、亜大時代に慣れ親しんだ神宮球場だ。「3年連続でホームランを打ってますもんね。頑張ります」。記憶をたどらず即答できるほど、本人もよく分かっている。

 この日の試合は20日の予備日に神宮開催となる。中止は残念だが、松田にとっては神宮で1発のチャンスが増えたことは事実。「1試合より2試合の方がいいですもんね。4打席増えますからね」ととらえた。

 神宮は本塁打を打っているだけではない。過去3年間は25打数13安打、8打点と大暴れしている。特に2年前は、夫人と息子が見守る中で「5・17」のバースデー弾。現在の打撃はやや下降線。打率は3割を切り、5月15日ロッテ戦を最後に23試合ノーアーチが続いている。懐かしい球場の風景が、浮上のきっかけになるかもしれない。

 全体練習のフリー打撃では、持ち味であるライナー性の打球を気持ちよく飛ばした。なぜ神宮で打てるのか?

 その問いには「1つはフェンスが低いから。それと都内だから飛びますもん」。最後はマッチ節ではぐらかしたが、今季交流戦初アーチの雰囲気は漂っている。【大池和幸】