阪神呉昇桓復調へ、中西清起投手コーチ(52)が3カ条を示した。ここまでリーグトップの15セーブを挙げるも、交流戦で救援失敗が3度。不調の要因を分析し、3つのテーマを言い聞かせた。

 <1>盗塁OK

 走者を気にし過ぎて何度もけん制を投じている。打者への意識が薄まり、四球、痛打を食らう場面が目立つ。中西コーチは「走られても三振をとれるボールがあるんだから」と無警戒OKを出した。

 <2>高めを使え

 外角低めへ投げすぎた。石直球は高めで威力を発揮する。「一番いいのは高め。少々甘くても力がある」(中西コーチ)。内角高めが呉昇桓の原点ボールだ。

 <3>ツーシームを使え

 左打者には変化球でカウントを稼げず、直球頼みになりがちだった。中西コーチは「いいボールがあるんだから。打者の対角を攻めないと」と話す。

 内角高めの石直球と、外角低めのツーシーム。このコンビネーションで攻める。「守り神」が、3カ条を守り、チームを救う。