飛ぶボールでチームも飛ぶ?
中日は今日21日のロッテ戦限定で“飛ぶボール”を使用すると発表した。「燃竜(もえドラ)ANAゲーム」と銘打ち、全日空が冠スポンサーとなって試合を実施。日本野球機構(NPB)の認可を受け、ANAのロゴを刻印したスペシャル球を使う。もちろん反発係数は基準内だが、打線爆発を呼び込む「幸運のボール」にしたい。
どこまでも飛んでいってほしい。ただのシャレではない。“飛ぶボール”を導入する球団担当者は、その思いを力説した。
「中日では球団では初めての試み。チームの成績が上がっていけば。上昇への願いも込めてです」
現在チームは借金2。交流戦最後の相手となるロッテに連勝すれば、勝率を5割に戻して、ペナントレース再開を迎えることができる。偶然にも、勝負どころで登場するまさに「秘密兵器」なのだ。
ここまでのデータは、中日の本塁打の少なさを物語る。チーム打率は2割6分1厘と悪くはないが、36本塁打は12球団ワーストの数字だ。チームトップもルナ、和田の9本塁打と少し寂しい。アーチ量産で勝利をたぐり寄せたい。“飛ぶボール”にはそんな願いも詰まっているようだ。
NPBによると、統一球にスポンサー企業のロゴを刻印したことは過去にも数例あるという。今回の企画は中日側が企業に提案し実現した。セ・リーグのアグリーメントにも定められており、決められた大きさであれば、ロゴを入れることは問題ない。
今日の試合は11ダースの“飛ぶボール”が用意される。ANAの客室乗務員が花束の贈呈を行うなど華やかな試合になりそうだ。レアもののボールをファンが手に出来るのは、ファウルまたはホームランボールをキャッチするしかない。果たして翼がついたような、ジェットエンジンを搭載したようなアーチは何本飛び出すか。中日が交流戦の締めくくりに離陸態勢に入る。【桝井聡】
◆統一球ロゴの規定
セ・リーグアグリーメント第8章第32条(統一試合球)(3)
統一試合球への日付の押印、スポンサー名の捺印、印刷等については、届出制として、都度実行委員会に上程し諮ることとする。この場合は縦1センチ、横3・5センチ以内とする。



