<阪神0-4楽天>◇21日◇甲子園
頼りになる男だ。楽天則本昂大投手(23)が交流戦史上最多のシーズン4度目の完封勝利を挙げた。「どれだけのことをしたか分からない。ちょっとびっくりです」と驚いた。自己最速タイ153キロを記録するなど、力のある球で阪神打線をねじ伏せた。
期待を一身に背負った。交流戦は、最初のDeNA戦に投げた後は全て中5日で登板。6試合中5試合で110球を超えた。疲労を考慮され、この日の登板を回避して27日からのレギュラーシーズン再開に備えるプランもあった。しかし、チーム状況が許さなかった。4連敗で借金15の最下位。則本しかいないと、送り出された。
負ければ交流戦最下位が決まっていた。自力優勝も消滅近くまで追い込まれている。だが、重圧さえ意気に感じた。前日「チームを鼓舞したい。連敗を止めてやると思うし、ファンや関係者に勇気を与えられる投球を見せたい。やってやるぞという気持ちが強いです」と、自らを奮い立たせた。
9回は志願してマウンドに上がった。佐藤監督代行から打診され「行きます」と即答。110球を超えていたが、150キロ台を連発した。今季通算5度目の完封も「今日1日は喜んで、次もしっかりやっていきたい」と、すぐさま次の戦いに目を向けた。【島根純】
▼則本が今季の交流戦で4度目の完封勝ち。交流戦のシーズン4完封は11年ダルビッシュ(日本ハム)の3度を抜く最多記録。11年ダルビッシュは中日2度と阪神からで、シーズンに3球団から完封も初めてだ。また、この日も与えた四死球が0で、01年野口(中日)以来の3試合連続無四死球完投をマーク。次回の登板で4試合連続無四死球完投(過去6人)のプロ野球記録に挑戦する。



