<巨人1-3ソフトバンク>◇21日◇東京ドーム
最終戦に勝って決める。巨人はソフトバンク戦に敗れ、交流戦の優勝がお預けとなった。先発に菅野智之投手(24)を送り2年ぶりタイトルへ必勝を期したが、打線が沈黙した。今日22日に勝利すればV、敗れればV逸と、分かりやすい展開になった。「絶対に負けられない戦い」は、原辰徳監督(55)が開幕前から望んでいたところ。今季最初の大一番だ。
交流戦優勝へ高ぶる巨人の打者たちと、ソフトバンク帆足の老練な投球が、かみ合ってしまった。荒れ球に見せる高度なテクニックに狙いを絞れず、持ち前の強振も逆効果だった。4回村田。5回小林。7回ロペス。内野ゴロで3度の併殺では、小差の主導権は握れなかった。原監督の第一声は「大事なところで、ダブルプレーで遮断した。相手を分かっていながら、そういう(強引な)バッティングをしたら、こうなる」と敗因に対して端的だった。
盤石の菅野で決める青写真はあった。監督は「今日が非常に重要な位置付けの試合だった」と認めた。ただ、負けたことで、この上なくシンプルな展開になった。今日22日のソフトバンクとの一騎打ちに勝てば交流戦を制す。落とせば言わずもがな。今季67試合目にして1戦必勝の舞台が訪れた。「こういう形で明日を迎えられる。喜びを感じて戦いたい」と、意気盛んに締めた。
菅野は完投負けだった。交流戦が終われば、ヤクルト戦まで5日間、空く。中継ぎ陣に余裕が生まれた上に、決戦の先発は若武者の小山。継投でしのぐ試合がイメージできる。チーム力を総動員する“第7戦法”を繰り出す環境が整った。
昨季、3勝3敗で迎えた日本シリーズ第7戦を落とした。大一番で実力を出し切るチーム作りを痛感した監督は、開幕前から「ときに『今日は、日本シリーズのつもりで戦う』と決めて、短期決戦用の用兵、戦術を入れる」との腹案があった。ソフトバンク戦の前にも「日程的にも、短期決戦の考え方でいく。相手投手によって、何点が境になるのか。どの辺で(読んで)動かしていくかが、大事になる」と話していた。相手の先発は若手左腕の飯田。何点勝負か見極め、手を惜しまずにタイトルをもぎ取る。【宮下敬至】



