<阪神0-4楽天>◇21日◇甲子園

 もう交流戦なんて早く終わってしまえ!

 はい、あと1試合で終わりますよ。阪神は楽天則本と接戦に持ち込みたかったこの日も、ポロリポロリの拙守から失点を重ねる最悪のパターン。これで9勝14敗と負け越しが5となった。今日22日の最終戦も落とすようなら、10年目となる交流戦で最低勝率、勝利数となる危機。最後ぐらい引き締まっていけ!

 終わってみれば完敗だった。本拠地のスコアボードにはまたも9個の「0」が並んだ。楽天則本から7安打を放ったが、勝負どころで力負けして得点できず。2試合連続完封負けにも、和田豊監督(51)が敗因に挙げたのは「守備」だった。

 「打つ方よりも守りだよな。エース級の対決だから投手戦にしていかないと」

 守りのミスがことごとく失点に結びついた。3回、メッセンジャーがゴロをさばいて一塁へ悪送球。ピンチを招き、1点を先制された。相手はパ・リーグを代表する右腕則本。これ以上の失点は許されない状況だった。

 続く4回、相手の新外国人ラッツの打球が右翼へ飛んだ。緒方は1度、前に出たが、目測を誤ったのか、あわててバックステップを踏んだ。懸命にグラブを差し出したが、捕球できず。二塁打になった。直後にメッセンジャーがボウカーに決定的な2ランを浴びてしまった。

 「経験が足りないということ。則本くんも良かったけど、投手戦になれば、わからない。(点の)取られ方が取られ方だけに、重くなってしまった」

 雨模様のこの日は、普段とは違う風が吹いていた。経験が必要な甲子園のライト。2年目緒方には過酷な環境かもしれない。記録もヒットだった。それでも和田監督は「ミス」と断じて、その口調は“情状酌量”を認めなかった。投手戦が予想される試合にあえて先発起用したという期待もあったのだろう。応えられなかった緒方は唇をかんだ。

 「投手に迷惑をかけないよう、うまくならないと…。捕れる打球をしっかり捕れるようにやります」

 8回には藤井がジョーンズ四球の際に二塁へ悪送球し、4失点目に結びついた。9回には最終回の攻撃を待たずして虎党が次々に席を立った。寂しすぎる光景だった。これで交流戦は9勝14敗。今日敗れれば、球団史上、交流戦最低勝率となってしまう。

 「最後、しっかりと守って、しっかりといいゲームをして、取れるようにやります!」

 会見の最後、和田監督は自分やチームに言い聞かせるように語気を強めた。【鈴木忠平】