<オリックス4-3日本ハム>◇22日◇京セラドーム大阪

 オリックスT-岡田外野手(26)が御前試合で勝負を決めた。3-3の8回1死一、二塁。4番糸井が敬遠されて燃えた。日本ハム宮西からしぶとく右前へ。安達が二塁から歓喜の生還。3連勝で首位を守り2位ソフトバンクに1・5差をつけた。「勝てたのが一番うれしいです」と満面の笑みをこぼした。

 1点を先制された直後の2回には、先頭打者で15号同点ソロ。「完璧です。先頭でしたし、なんとか塁に出ることを考えていたんですが、甘いストレートを一発でしっかり捉えることができました」と納得の一打だった。安達、伊藤にも1発が飛び出した。

 この日は、京セラドーム内でオリックス後援会の総会が開かれた。宮内義彦オーナー(78)も出席し、そのまま試合を観戦した。先制され逆転し、追い付かれ突き放す。最後は抑えの平野佳がピンチをしのぐハラハラドキドキの展開だった。

 宮内オーナーは試合後「まれに見る好試合。(後援会の)みなさんには満足兼疲れさせたね」と熱戦に勝利し笑顔。同時に「まだ死闘はこれから。簡単にはいかない」と気を引き締めた。

 森脇監督は後援会メンバーを前に「スリリングな展開で最後までいきたい」とあいさつした。その通りの試合で勝った。この勝ち星はチームの力になる。【高垣誠】